1)立地 :沿線、幹線道路はどこがよいか。
本人、家族の生活スタイルに合わせて検討することが大切です。
2)規模 :少人数のアットホームなところがよいか、たくさんの入居者がいるホームがよいか。
それぞれに良さがあります。ご自分がどのようなところを希望するか、考えておきましょう。
3)サービス :ケアサービスの内容、病院との連携、イベント・レクリエーションの実施状況はホーム毎に異なります。
4)施設 :居室の広さ・設備のほか、施設設備や近隣住環境もそれぞれです。
入居される方やご家族のライフスタイルも併せて検討する方がよいでしょう。
1)幅広く情報を集める
各ホームに直接問い合わせる他にインターネット、ガイドブック、紹介センターなどがあります。
資料を請求するなどして多くの情報をご覧になることをお勧めします。
2)資金計画を立てる
初期費用にどの程度割り当てることが可能か。毎月無理なく支払うことができるか。
ホームに入居してからの生活は続きます。自己資金で生活の継続が可能か、考えておく必要があるでしょう。
集めた情報の中で『ここは。』というところは、ぜひホームを見学してみましょう。
見学の目的
資料だけではわからない、料金やサービスなどに関する疑問を解消すること。
スタッフや入居者の言葉、態度から施設の雰囲気を感じ取ること。
ホームの入居者から話を聞いたり、近隣を散歩して環境を確かめることもよいかもしれません。
また、持病のある人は、協力医療機関との連携体制も確認しておくとよいでしょう。
見学の際に予約しておくと、入居者と同じ食事を召し上がることができるホームもあります。
また、ホームの見学は事前に予約していくことをお勧めします。ホーム責任者や案内担当者が不在で、十分な説明ができない場合があります。疑問を解消するためにも、事前に予約しておくとよいでしょう。
体験入居が可能な場合は、体験入居をしてみるのもよいでしょう。
老人ホーム見学時のチェックポイント
〔1〕費用や複雑な料金体系が理解できたか
〔2〕介護サービスについて理解できたか
〔3〕生活全般の家事サービスについて(どこまでをいくらで)
〔4〕医療機関との連携、訪問診療の有無
〔5〕食事はおいしいか。介護食や嚥下能力別の加工は可能か
〔6〕立地、周辺環境、散歩や買物は便利か
〔7〕イベント・サークルの活動状況
〔8〕スタッフや入居者の表情、雰囲気はどうか
ホームを見学し、入居を決めれば入居の手続きです。
入居手続きは各事業者によって異なりますので、見学の際などに確認しておくとよいでしょう。
大抵のホームは書面契約や初期費用の支払のほか、入居前の健康診断等さまざまな準備が必要になります。
ホームに入居をするまでの手続き、引越しなど慌しく過ぎ、いざ入居。
ホームに入居してから、新しい生活に慣れるまで1〜3カ月かかると言われています。
ご家族も含めて周りの方々のフォローも大変重要です。
サービス内容は各ホーム(事業者)によって異なります。また、費用の発生の有無を確認しておくことも大切です。
事業者によっては、都度徴収される場合があり、支払いの際に驚くようなことになりかねません。見学の際などにきちんと確認するようにしましょう。
食事サービス
最近は、食事を強みにしているホームもありますので、見学の際に試食させてもらうのもよいでしょう。
また、健康維持のための治療食や減塩食、飲み込みが困難な方のための刻み・ソフト食・ミキサー食などの対応が可能か確認しておいたほうがよいでしょう。
生活・家事サービス
洗濯、掃除、シーツ交換などの家事サービス。郵便や宅配便の受付や管理。
買物の代行。入浴サービス。最寄り駅などへの送迎など、さまざまにあります。
各ホームにより異なりますので、しっかりと確認することが大切です。
健康管理・リハビリ
定期的な医師による訪問診療を行ったり、万一に備えて近隣の病院と提携するなどの方法で入居者の健康を守るサービスです。
余暇活動
ホームでの暮らしにおける、イベントやサークルなどの余暇活動サービスです。
各ホームでどのような行事が行われ、どのようなサークルがあるのか。
また、外部との連携はどうか。さらに、費用についても確認しておくとよいでしょう。
介護サービス
介護サービスの基本料金にはどのようなサービスが含まれているか。
付加サービスにはどのようなものがあり、料金はどのくらいかかるのか。
必要な費用
有料老人ホームで必要になるのは、入居時に支払う前払金と月額利用料(毎月の利用料)です。
これ以外にも人によっては、医療費や介護保険の自己負担分、光熱水費、介護用品代などがかかります。
また、各ホームでのイベントやサークルに参加したときの費用が必要な場合もあるかもしれません。もちろん、外食やショッピング、服飾費、嗜好品等の購入費用は自分で支払わなければなりません。
前払金を支払うことで月額利用料をおさえることができ、前払金が0円の場合には月額利用料は高くなります。家賃滞納や居室修繕費の担保である敷金とは異なり、家賃の前払いという位置づけのため、一定の年数で償却されます。年数や金額はホームによって異なります。